そんなあたしの疑問に、美織ちゃんはしれっと答えた。 「ちょっと心外ね。 うちはこういうお家柄なのよ」 「“こういうお家柄”って………、 どういうお家柄よ?」 「見れば分かるでしょ。お茶よ」 「…お茶?」 「あ、ほらきた。 うちの次期家元が」 「いいいいいっ…家元!?」 美織ちゃんの視線を追うと、後ろに伊織さんがいた。 「華憐ちゃんきてたんだ? いらっしゃい。 ゆっくりしてってね」 「はい………」