「………あたし、差し出されたマカロン食べただけだよね?」 「…そうね」 あたしは放課後、美織ちゃんの部屋にきていた。 伊織さんと美織ちゃんは同じ寮に住んでる。 まぁ兄妹だし、学園から許可も得てるし兄妹で同じ寮というのには全くの抵抗がないらしい。 「まぁお茶でも呑んで、どうぞごゆるりと」 ちなみに、今の美織ちゃんは着物。 艶やかな着物を身に纏っている。 さっきからシャカシャカ点てていた抹茶をあたしの目の前に置いた。