そんな優梨亜に先生たちはかなり甘い。 理事長の娘だから、恐れられてる。 「いい? 今度は絶対あけないから」 「…承知いたしましたぁ………」 力なく返事する。 クラスの違う駿は先に教室に行った。 だから、廊下にはあたしと優梨亜2人だけ。 「………ふぁ……………。 眠たい………」 「自業自得ー。 早く寝なかった華憐が悪い」 「…まぁそうなんだけど」 教室に入ると、先生が鬼のような顔であたしを睨みつけた。 「…おい、城ヶ崎………」