新年に入って2週間が過ぎた。


叔母の意識は


しっかり回復していたが、


時々襲い掛かる


激しい頭痛に悩まされていた。


「もうね。本当に痛いんだから。」


「そっか。つらいわね。」



集中治療室から


一般の病棟へと


移ったところをみると


良い方向へ向かっているのだろう。



「アンジュのこと。ありがとう。


愛子は、商才があると


ずっと思っていたけど


やっぱりそうだった。


スプリングキャンペーン


いい結果が出せそうじゃない。」



「みんな、スタッフのみなさんが


本当にがんばってくれているの。


私の力ではないわ。」


 クスっと笑うと、


叔母は天井を見つめながらいった。



「お姉さんにそっくりね。


私は良い結果がでると


自分が凄いって思っちゃうの。


でも、お姉さんは違った。


みんなでがんばったからだって


ゼッタイに言うの。


だから、いつもお姉さんの回りには


自然と人が集まってきて・・・


いつも自慢の姉貴だったし


その優しい気持ちを


もてることが羨ましかった。」




「私にとっては、


たった一人からスタートして


今や押しも押されぬ


アンジュを築いた叔母さんは


自慢の叔母ですけど・・・」




叔母の瞳がキラキラと光った。


「私ね。そろそろ引退かな~って


思っているの。」


「何いってるの。早く元気になって


またバリバリ仕事しようよ。」


「倒れる前から、なんとなく


そうに思っていたのよ。


もちろん、仕事は楽しいし


大好きよ。でも


慌しい時間を過ごしてきたから


ゆっくりと温泉旅行でも


いきたいのよ。