帰りの車の中で


そのバラードベストは


静かに流れていた。


やっぱり心の


一番やわらかい場所が


キュンとする。



一生懸命に


恋を追いかけていた


あの頃の気持ちだ。


体中が切なさで


いっぱいになった。


「そうだ!!


このCD美姫に


クリスマスプレゼントしよう。


上野君にも・・・


大阪行くとき、


付き合っていた女の子と


別れちゃったって


言っていたけど


新しい彼女は・・・


きっといるよね。


クリスマス


一緒に過ごす彼女。」


帰りかけた道を


引き返した。