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From 上野克己


「階段を


降りたところにいます。」





思わず駆け出した。



歩道と車道の間にある


ガードレールに腰掛けて


克己はこっちを見ていた。




いた!!会えた!!


なんて声をかけたら


いいのだろう。






今さらになって・・・



ちょっといやいや




すごーく



恥ずかしかった。







「なんで 私


ここにきているのだろう?」



話かけてみた。



聞こえているのかしら?


克己は何も言わずに


歩いていた。