pure

「冗談です。


じゃあ明日


途中で確定したら


メールします。」




「うん。行くね。


駅でメールがくるの


待ってるから。」





ふと力が抜けると



心のぽっかりと開いた隙間を


埋めるように


本で読んだフレーズが


ふと　浮かんだ。





「すでに　


成功したようにふるまう。」



？？？？？



！！！！！



そうだ！！



きっとこれは卒業に違いない。



たしか　本に書いてあったはず



「自分が成長すると


今まで縁のあった人と


距離ができる。」



そうそう最近流行っている


ゾウの神様がでてくる


成功小説でも


主人公の成功の前に


神様が


いなくなってしまうんだった。


もしかしたら


上野君は


私のガネーシャ神だったのかも？


あの小説


ゲラゲラ笑いながら読んでた。


主人公も別れのシーンは


号泣していたけど


寂しい思いしていたのね。


今なら気持ちがわかるわ。



私の夢は「成功」なんて


言葉から程遠い


ささやかなことだけど・・・