屈託のない元気な声に


返すことばも見つからず


適当に返事をして


電話をきった。




車の運転席から


見上げた空は真っ暗で


星もみえなかった。


ポツリ ポツリと


フロントガラスに


落ちてきた結晶は


少しずつ多くなり


雨になっていった。






不思議とブルーな気持ちは


消えたいた。


あまりにも元気な克己の声


を聞いて


思いつめていた自分が


おかしく感じてきた。



家に帰って食事を済ませ


早めにベットに入った。