「帆風」 不意に名前を呼ばれた。 『・・な、なあに?』 急に声をかけられて びっくりしてるのと、 ドキドキしてるのが 混ざってしまって 声が震える・・。 すると颯人お兄ちゃんが 本をぱたん・・と閉じて 私に近づいてくる。 俯いたまま動けない私の耳元に 颯人お兄ちゃんの顔が近づく。 ギュッと目を瞑った瞬間に 大人な低い声で囁かれる。 「・・帆風。誘ってんの?」 .