―・・部屋に戻るとすっかり
颯人お兄ちゃんの荷物で
いっぱいだった。
「子猫のことはどうなった?」
本を読んでいた颯人お兄ちゃんが
私の方を見て尋ねてきた。
『大丈夫でした。
嘉帆お兄様も喜んでいました。』
「そうか。それはよかった。」
と、読んでいた本に
再び目をおとした。
沈黙が訪れた。
颯人お兄ちゃんの動きに
いちいち敏感になる。
・・・なんだか緊張してしまう。
幼なじみとはいえ、
久しぶりに会ったからかな?
颯人お兄ちゃんの横顔を見ると
5年前とは違った雰囲気で、
なんだか別人に感じた。
大人の余裕が漂っていて、
整った顔がさらにはえる。
なんだか見とれすぎてしまって、
なかなか目が離せない。
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