あの時はまだ幸せで 毎日が輝いていて 何もかもが うまくいっていたのに… ―――― ――――― ―――――― 「なぁ…… お前はさっ…そのー、 か、彼氏とかいんの?」 窓から見える 夕日が今日1日の 終わりを告げていた。 「急になに? いないけど悪いですかー?」 今まで彼氏なんて できたこともなかった。 好きな人がいても 影から見てるだけで 話かけることも メアドを聞くことすら 何もできなかった。