「もしもし、お母さん?」
キッチンで朝ご飯を作ってる先生。
その間に私はお母さんに電話をかけた。
『どうしたの?』
「うん……あのね……そっち行きの話、キャンセルね」
『えぇ!何でまた急に……』
「就職先が決まったの」
『そうなの!?どんな会社?』
「詳しいことは、また卒業式の日に話すね」
『えっ?ちょっ!璃子!?怪しい会社じゃないでしょうね』
「違うよ。ちゃんとしたとこだよ。とにかく、今ここでは言えないから。じゃーね」
私はそれだけ言うと、お母さんの言葉も聞かずに電話を切った。
と、同時に先生が出来た朝ご飯を持って部屋に入って来た。
「誰に電話してたんだ?」
「お母さんに、就職先が決まったってね」
「そっか」
「うん」
テーブルに並べられた朝ご飯。
「食べよ?」
「うん。美味しそう。先生って料理上手いね」
「1人暮らしが長いからな」
先生の作ってくれた朝ご飯は凄く美味しかった。
私も先生に負けないように料理の勉強しなくちゃね。



