先生が唇を離した。



「ゴメン……」



私は頭を左右に振った。



「先生?私ね、今、凄くドキドキしてる。痛いくらい心臓が止まりそうなくらい……ドキドキしてる……」


「俺もだよ……ほら……」



先生が私の手を掴んで、先生の胸に持って行った。


手に伝わってくる先生の胸のドキドキ。



「なっ?」



先生が優しい笑顔を見せてくれた。


そして再び、先生の唇が私の唇に重なった。


重なるだけの軽いキス。


下唇を甘噛みされて、先生の舌が私の口の中に入ってきて、優しく愛撫するように私の舌に絡めてきた。


体に力が入らない。


私、今、雲の上を歩いてるみたいだよ……。


キスをしながら先生は私の背中に手を回して、そのままゆっくり私の体をラグの上に寝かせた。


えっ……ちょっ……せ、先生?


私の上に先生がいる。



「…………ゴメン……我慢しようと思ったけど……無理みたい……」



先生はそう言うと、私の首筋にキスをしてきた。


背中がゾクゾクとして、それが快感に変わる。



「せ、先生?ここじゃ……やだ……。ちゃんとベッドで……して?」



私がそう言うと、先生は私から離れた。


私の体を起こして、お姫様抱っこする先生。


そして、先生は私をベッドの上に座らせた。