マンションに入ったとたん、我慢していた涙が溢れた。 エレベーターに乗って、手で顔を覆って泣いた。 エレベーターの中が涙でいっぱいになるんじゃないかって思うくらい涙が止まらない。 部屋の前に着いて、鍵を開けて中に入った。 電気もついてない暗い廊下。 玄関の壁にもたれ、ズルズルと床に座り込んで、声を出して泣いた。 大声を出して外にも聞こえてしまいそうなくらいの声で泣いた。 初めての恋。 “先生”という人を好きになった。 1年の恋は失恋という形で終わった――。