『ダサッ』

山崎くんが言った。

ドクン…

ドクン…

恥ずかしいし、失恋したし、もう最悪…。

あゆみは走ってその場から逃げた。

*今*

「山崎最悪じゃん!ちょっと行ってくる!」

「は?どこに?」

「あゆみにこんな酷い目あわせておいて、黙っておくワケないじゃん」

「え?ちょっと、真美!?」

真美はサッカー部のところに行った。

「あゆみはここで待ってて」

そう言って、山崎くんの近くに行くと、

パンッ……――

と、ビンタした。

「は?何だよ佐藤」

あたしは黙ってその光景を見ていた。

「あゆみ!行くよ!」

あたしは真美に手を引かれて屋上に行った。

「ちょっと〜、真美!さっきの何!?」

「おしおき!!あゆみを泣かせた」

「でもビックリしたよ〜!いきなりビンタするんだもん」

「あ〜でも…スッキリした!」

「ははっ…」

真美は、最高の友達。

あたしの、一番の友達だよ。