「あー……音遠ちゃん、明日はホールでのリハーサルだからさ」



春さんに叩かれた手をさすりながら、苦笑いしながら教えてくれた豊さん。




「……ホール?」


なんで?


私が首を傾げていると……




「バカじゃねーの?
お前何の為にココにいんだよ」



……チッ



私を見下しながら……
お兄ちゃんが入ってきた。




何の為?

何の為……



「……あ!コンサートするホールの事かぁ!」


私ってばコンサートスタッフだもんね?


ここ最近事務所ばっかり来てたから、ちょっと忘れかけてたよ(汗)



そんな私に



「バカすぎてウザイ」


「はぁっ!?」



ムカつくような視線と表情で、私を睨んできたウザ兄。



バカバカって……

確かに私はバカだけどっ!

お兄ちゃん口悪すぎじゃない!?




またしても……


兄妹喧嘩勃発か!?



とその時……




「音遠~……
膝枕して~……」


「優希さん!?」



一体どこから現れたのっ!?


眠そうに目をこすりながら、優希さんが私の隣にやってきた。


……思いっきり豊さんを押しのけて(汗)