──お兄ちゃんって、

残酷だよね。




冷たくしたり、

優しくしたり。



突き放したり、

手を差し伸べてくれたり。



急にいなくなったり、

戻ってきたり。





ねぇ、気付いてた?



そのたびに私は

一喜一憂するんだよ?




胸の痛みがなかなか無くならないのも


この瞳から涙が止まらないのも



みんなみんな、


──アンタのせい。




残酷だよ、お兄ちゃん。





……でも



本当に残酷なのは、






──やっぱり私、
……なのかな……






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