ん?
今日の放課後?
夕飯の買い物行くくらいで……
結構暇人ですけど?
カチカチカチ
【え?別に予定も無いし……ヒマだけど?】
そう送った、数十秒後に。
【じゃあさ、俺とデートしねぇ?】
ガタンッ
「はぁぁっ!?」
何ですとっ!?
送られてきたメールの内容に……
私は、勢い余って椅子から立ち上がった。
だけど……
「……橘……
……今、授業中だぞ?」
……はい、定番ですが……
……授業中ってコト、
完全に忘れてました……
─────
放課後、私はマッハで春サンとの待ち合わせ場所に向かった。
場所は……
人通りの少ない公園だったんだけど。
やって来た春サンは、
周りにバレちゃいけないからか
私服に深ーくキャップを被ってて。
トレードマークの金髪は見えないものの、
抜群のスタイルはやっぱり一般人とは段違いでカッコ良くて。
“デート”という響きが、なんだかめちゃくちゃ照れくさかった。
だけど……
バカな私は、完全に勘違いしてたんだ。汗。