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~♪~♪




【おはよう音遠!
起きてるか~!?】




カチカチカチ……




【おはよう春サン♪
もう朝ご飯作り中だよ★
(`・ω・´)/】




~♪~♪




【マジでっ!?毎朝すげーな!俺も音遠の作った朝ご飯食べたいな(>_<)】




カチカチカチ……





「おはよ」




「ひゃっ……、
びっ……くりした!
おはよ、お兄ちゃん!」




朝ご飯の用意をしながら
カチカチと携帯を触ってた私は、

突然背後から現れたお兄ちゃんの存在に全く気付いてなかった。



っていうか……
マジでビックリしたぁ……!


ドキドキいってる心臓を、そっと押さえた。



まぁ……

寝起きの可愛い(悪い)お兄ちゃんは、
そんな私に目もくれず。




「あー……朝から誰とメールしてんだ……?」



ゴシゴシと眠そうに目をこすりながら、
キッチンの椅子に座った。



誰とメール……


私は、とっさに嘘を吐いた。




「えっ?澪だけど?」



「そっか……」




そんな私の小さな嘘を信じたお兄ちゃんは、

それだけ言うと机の上に用意した朝ご飯を食べ始めた。