私の兄は、アイドルです。

 



こちらこそ……

超人気アイドルのアドレス、
こんなに簡単に手に入るなんて。


……なんか凄いや。





──そうして春サンは、


なんと大量の買い物の荷物を

マンションの玄関の前まで持ってくれた。





「わざわざありがとう、春サン。
良かったらお茶でもどうですか?」



わざわざ玄関まで来てもらってるんだし、

お兄ちゃんに会ったりするかな?


だなんて考えながら
尋ねると。




「あー……
もう夜だし、今日は実家に帰るからもう行くな!

直人によろしく!
じゃあな、音遠!」



腕時計をチラッと見たと思うと、

片手を上げてエレベーターの方へ体の向きを変え歩き出した。




実家に?

あぁ、春サンも一人暮らしなんだね?




「あっ、バイバイ春サン!」



そう言って、春サンに手を振った。



本当優しい人だよね……




っと!


玄関のドアを開けようとした瞬間、
手からハラリと一枚紙が落ちた。




「あ……
スケジュール表……」



拾わなきゃ。


そう思い拾うと……


……来月の、お兄ちゃんのスケジュールが目に入った。