私の兄は、アイドルです。

 



来月のオフの日?

お兄ちゃんなんかするのかなぁ?




「なんか……
春サンありがとう……
バカ兄の為に」



わざわざスケジュール表のタメだけに
家にまで来てくれた春サンに、

全身全霊を込めて
笑顔でお礼を言った。


春サンも超アイドル。

仕事で疲れてるだろうに……




そんな私の顔を見た春サンは……


……何故かは分からないけど、下を向いた。





「そんなのいーよ。
……こうして音遠にも会えたしなっ?」




下を向きながら話す春サンの表情は、
全然見えないけど。




「え……、そんな私なんて……」



そんな慣れない事を言われたら、
何だか顔が赤くなる。



だって……
やっぱ照れるし……



春サンは、ほっぺをポリポリと掻きながら顔を上げた。



そして……

……なんだか真剣な瞳で、私を見つめてきたんだ。




「……なんか元気無いけど、……大丈夫か?」



「……へ?
大丈夫、だよ……?」



私……元気無い、かな……?

お兄ちゃんと澪の事があったからかな……


そんなに顔に出てたかなぁ……?



だけど私は、作り笑顔でニッコリと笑った。