私の兄は、アイドルです。

 



だって、本当に知らなかったっていうか

今まで全く興味無かったからさ……


お兄ちゃんの仕事関係の人のコトは。




それより自分っ!

もっと尋ねるべき事があるでしょうよっ!




「そういえば!
春サンはどうしてここにいるの?」



そうだよ!
なんでココに春サンがいるのか、って事を聞かないと!



そんな私の質問に、

春サンはカッコいい顔で
ニッコリと笑いながら答えてくれた。





「あー、今日は大分前に仕事終わって直人と別れたんだけどさ?

直人、来月のスケジュール表持って帰るの忘れたんだよな」




え……まさか




「それでわざわざっ?」



スケジュール表のタメとか……

どんだけ優しいのさ
春サンっ!





「そ。今からマンション入れてもらおうとしてたんだけど、直人の部屋番忘れてさぁ!

このタイミングで音遠に会えて良かったわ。

スケジュール表渡すのさ、明日でも良かったんだけど……

今日の直人な?
なんだかめちゃくちゃソワソワしながら、来月のオフの日をやたら気にしてたからさ」




学校のカバンから何枚か用紙を取り出した春サンは、

その紙をピラピラと靡(なび)かせながら話してくれた。