私の兄は、アイドルです。

 



――俺らのグループ名を考えたのは、
当時8歳の音遠だった。



まぁ……………

……正直めちゃくちゃダッサイ名前だけどさ?


音遠が一晩中必死に考えてくれた名前だから……


俺は、事務所の社長に
必死で頼み込んで

俺らのグループ名は
『BIG4』になった。





…………………だっせ。


…………いや、マジで。






――そうして俺達4人は、
このルックスもあってか
デビューと同時に大売れで。


瞬く間に、業界トップに上り詰めた。





どうだ、音遠。


全部全部、
お前のためなんだぞ?






――だけど。



そんな俺の思いとは裏腹に――





『ねぇ、お兄ちゃん?
好きな子が出来たんだけど……
相談のってくれるかな……?』



『…………は?』




俺が18歳、音遠が12歳の時だった。




顔を真っ赤にした音遠が……

……俺の部屋にやって来て、好きな奴の相談なんてしてきやがった。





――お前は、あの流星群の日の

“願い事”を“約束”を、

全部忘れたんだな。




……バカみてぇ、俺。



ずっとガキなのは……


……俺だけ、なんだな……?





―――――