――昔から、



神様なんて

大嫌いだった。




何回も何回も


声が枯れるくらい
祈ったのに



俺の願いは、

絶対に叶えられなかった。




なぁ、

どうして俺と音遠には


“同じ血”が
流れてるんだ?



どうして、

俺と音遠は……




『兄妹』なんだ……?






6歳離れてる俺と音遠。



音遠が生まれてきた時から……


俺はお前の『騎士』だった。




泣いてたら飛んでいくし

転んだら手当てしてやるし


何かイィ事をしたら、

真っ先に頭を撫でてやった。




俺は

音遠の事が、

大好きだった。




普通の妹に対する

『好き』じゃないってコトくらい、

痛いくらいに分かってたんだ。



痛いくらいに……



……分かってた。





いつから好きだった?

って聞かれても、
もう分かんねぇ。




きっと、


音遠が生まれてきた時から……




……どうしようもないくらいに、好きになってたんだ……





―――――
――――