「……見りゃ分かる。」
お兄ちゃんがTVを付けながらそう返事した。
カチン
「あぁそーですか!」
……はい、普通のウザイお兄ちゃんに戻った瞬間でした。
お兄ちゃんってさ?
寝起きは可愛いんだけど……
こうやってTVを付けた瞬間に、一気に目が覚めるみたいなんだ……
変なの!
っていうか、服着て?汗
チャンネルをパチパチと変え、いつも見ている朝番組に変えたお兄ちゃんは
「……あ、そうだ。
音遠、お前今日学校終わったら俺の事務所来いよ?」
突然、思い出したかのようにそう言った。
「へ?なんで?」
事務所に?なんで?
首を傾げる私に
「お前をみんなに紹介するから。
今日からコンサートスタッフとして働いてもらうし」
しれっとした顔でそう言いながら、朝ご飯を食べだした。
「……はぁ……?
……WHAT?」
「んだよそのマヌケ面。なんか無性にムカつくんだけど」
……昨日から展開が早すぎて……ついて行けないんですケド。
お兄ちゃーん?