―――――
――――




翌日。


今朝も私は、お兄ちゃんの為に朝食(と、私のお弁当)を作っていた。




トントントン……


キッチンに、野菜を切る音がリズム良く聞こえる。


自信はないけど、小さな頃から料理をよく作ってる私は手際だけは良いんだっ


今日の朝ご飯は、またまた和食!


玉子焼きにー焼き鮭にー
お味噌汁にー酢の物にー

納豆にー……




機嫌良く作っていると、キッチンに繋がってるリビングのドアが開いた。




ガチャ



「あー……ねみぃ……」




あーもー。

ファンが見たら鼻血モンかもね……



上半身裸で、下にはスウェットを履いてお兄ちゃんがやって来た。



超☆低血圧なお兄ちゃんは、

寝起きが悪いというよりも寝起きが可愛い。笑。



私が唯一お兄ちゃんの事を“可愛い”と感じる、
朝のほんの一瞬。




「おはよー」



一応挨拶すると



「んー……」


目をこすりながらヨロヨロとイスまでやってくると、
寝癖で少しハネた毛をくしゅくしゅと掻いた。




「あ、ご飯出来てるよ」



文句を言わないお兄ちゃんのその姿が可愛くて、優しくそう言うと