「……じゃ、決まりな?」




私に向かって、

“ナオト”のような
キラキラ笑顔で微笑んできたお兄ちゃん。



不覚にも……

本当に不覚にも私は
ドキッとしてしまったワケで……



いや、本当に一瞬だけだよ!?

お兄ちゃんになんて、ときめくワケないじゃん!


ありえないし!





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――――




……私は、この時はあまりちゃんと分かってなかったんだ。




何故


お兄ちゃんがこんな提案をしてきたのか。



そして、


コンサートスタッフとして働き出した私に、

まさかあんな事が
待っているなんて……





―――――
――――