私の兄は、アイドルです。

 



……分からない?


……分からない……ハズ無いよ。


だってこれは、完全に
澪への“嫉妬心”だと思うんだ……




嫌だ、こんな感情。


汚い。

あまりにも……汚すぎる。



異常だ……





そして、いてもたってもいられなくなった私は――




――ガタンッ



勢い良く、立ち上がった。





「うおっ、イキナリどうした音遠」



少しビックリした様子で尋ねてきたお兄ちゃんの
顔すら見ず




「少し頭痛くなってきちゃったから……休むね?
澪、わざわざ今日はありがとうね」



少し早口でこう言い、
澪に向かって微笑んだ。




「えっ、音遠大丈夫?
着いていこうか?」


「大丈夫だって。部屋隣だし」



心配そうな顔をして、
付いて来ようとする澪を制止して……




「じゃあね」



パタンという音を響かせドアを閉めると、
私はリビングを後にした……







バブっ



フラフラと自分の部屋まで歩き、倒れ込むようにベッドにダイブした。




もう……やだ………

……自分で自分のコト、
大嫌いだ。




汚すぎる感情

愚かすぎる感情



友達なのに

お兄ちゃんなのに