私の兄は、アイドルです。

 



ねぇ、澪。


私、邪魔かな?





「まじでーっ!
澪チャンって優しいんだな?わざわざ見舞いありがとうな」


「そっ、そんな事ないですよ」





――ズキン……




……お兄ちゃんの、飛びっきりの笑顔をくらって。

澪は、離れた所にいる私から見ても真っ赤になってて。




「なぁ、澪ってさ?まさか俺のコト知らないの?
俺のコト見てもキャーキャー言わない子って珍しいし」


「えっ!知らないわけ無いじゃないですかっ……!
私、ナオトさんの大ファンですから!大好きです!」





――ズキン。



『大好き』、ねぇ……



お兄ちゃんに向かって
『大好き』だなんて、

最後に言ったのなんて
いつだろう。





「いやー、そんな直で言われたらなんか照れるな」


「ごっ、ごめんなさい……!」




あー……
コレって見ててしんどいや。

甘っ々だ。

……なんかのベタな恋愛漫画でも読んでるみたい。


『憧れの先輩に会えた、控えめな私。』的なね。




なんだか、さっきから胸の辺りがチクチクするの。



ムカムカ?

イライラ?



……分からない。