私の兄は、アイドルです。

 



っていうかさ?
お兄ちゃんさ?


迎えにきてくれたのは嬉しいけど、

まぁ一応サングラスはかけて変装(?)はしてるけどっっ!



アナタは超人気アイドルの『ナオト』なんだよっ!?

何で普通に学校まで来たのっ!?

パニックになる事間違いナシじゃんかっ!



しかもしかも……

澪って『ナオト』のコト本気で好きだし……



……私のお兄ちゃんがナオトって分かったら……


……どうなるんだろう。




「うっせぇ黙れ。
お前は黙って俺様に担がれとけ。

あ、音遠の友達だよな?
悪ィ、コイツ熱あんだよ。
俺が連れて帰るからさ」




降ろしてと喚(わめ)く私をシカトしたお兄ちゃんは、

お姫様抱っこしたままで澪達に近付いた。




あぁ……終わった。



少しの希望を持ってきょろっと辺りを見渡すけど……

……うん。やっぱり人だかりは健在だよ……。


もう……間違いなくバレるよね?コレ。



グッバイ私の平穏な高校生活……





「あの……誰?」



少し頬を染めながら、不思議そうに尋ねてきた美夜。




「まさか……音遠の彼氏?」



ニヤリと笑いながら、楽しそうに尋ねてきた沙那。