ぅわーお、嫌な予感……
……どこかに監視カメラでも仕掛けてるの?
【着信:バカ兄】
……うん、出ないでおこう。
絶対に怒られるし……
何より、万が一電話から漏れた声が澪達に聞かれでもしたら……
……マズい。
非常にマズい。
もし私のお兄ちゃんが
“ナオト”っていう事実がバレて、
中学ん時の二の舞になるのは嫌だ。
ごめんね、澪
協力してあげられなくて
「あれ?音遠出ないの?」
「えっ?うん、大丈夫!バカ兄からだから!」
美夜が声掛けてくれたけど、私は出なかった。
また後で電話かメールしよう……
~♪~♪
って
【新着メール1件】
…………。
……はぁ……
なんでだろ。
TV画面には、キラキラと輝くお兄ちゃんが映ってて。
それはもう、全ての女子達を虜にするくらい完璧にかっこよくて。
「ナオト……やばいね」
ほら、ここにも1人。
お兄ちゃんの虜になっちゃった子がいるし。
重い気持ちで、メールを開くと……
……やっぱり案の定、
お兄ちゃんからで。
