食堂はいつも人がいる。それはトイレもあるし、シャワールームもあるからだ。入り口にはバリカンやハサミがあるので、これで髪を切れということだろう。だから、ここの人たちは長髪か坊主刈りの男が多いのに納得した。

 歯無はシャワーを浴び、新しい下着とハーフパンツを取り替えた。『レベル2』に来て、いつの間にか自分の服がないことにシャワーを浴びて気づいたのだ。

 Tシャツとパンツの色は白と黒しかなく、下着の上にはく、ハーフパンツに至っては黒しかないので、人の区別できるまで時間がかかりそうだ。

 やはり、同じ服を着せるということは囚人のような扱いなのか。

 それでもシャワーを浴びた後は気持ちがスッキリしている。