語野字さえ、ずっと『レベル2』にいるようだ。

 歯無はふと戸度橋のことを思い出した。ずっと会っていない。『レベル1』でも『レベル2』でもある。

 語野字がずっとしゃべっていたが、歯無は考えごとをしていたので、聞いていなかった。

「あっ、寝るので……」

 歯無は語野字に言い残して、寝床に帰って行った。