誰だか見分けがつかない。同じ黒いスーツを着て、顔は口紅のような物で真っ赤に塗っていた。

 ドアを開け、三人の男は次々に入って行く。すぐに三人の男は出て来た。
 
 歯無は身の危険を感じた。ゆっくりとドアを閉めようとした。が、男の一人と目が合ってしまった。

 男の目の色は黒だった。そう思った瞬間に歯無は目の前が真っ暗になった。