「へぇ、争いも駄目なんだ……」

 歯無が感心していると、目の前の壁が二つに割れ、すぐに先に進んだ。

「わぁ!」

 歯無は目の前の光景に驚いたのだ。

 回転寿司屋のようだ。コンベアーには料理が乗っている。

 まばらに人がいて、料理を楽しんでいるようだ。

「あれ?」

 ここは寿司屋かと思っていたが、器が流れていて、湯気も立っている。

 麺類だ。

 歯無は空いている席に一人で座った。

 タッチパネル式の液晶モニターがある。指が画面に触れるとメニュー一覧が表示した。