歯無は時計を見た。

 午前二時だった。

 歯無はおそるおそる、玄関まで行き、ドアに耳をあてた。

 パタパタパタ……

 ゆっくりと人が歩いている感じだ。

 歯無は外のことが気になった。

 ゆっくりとドアを開けて、音がしないように注意した。

 少しのドアの隙間からは何も見えなかった。

 歯無はドアから頭を出し、何が起こっているかをじっと見た。

 歯無の目の前は異常な光景だった。

 男が三人いた。