「あれ?瑞希じゃん。今帰り?ありゃ?彼氏?」


「し、茂ちゃん!」
うわ、最悪…見られたぁ!!!



「ち、ちがうよ!ただの後輩だよ!送ってもらってるだけ」


「そうなん?お似合いなのに。ぢゃあ、こっからは俺と帰る?」



「え?ホントに?あ、未来くん、ありがと!この人、お隣さんだからもう大丈夫だから!」
私は誤解されたのがいやで、ぱっぱとしゃべりまくって未来くんを避けてしまった




「あ、ああ。じゃあ」

−あれ?ちょっと不機嫌?



「あの、ホントにありがとう!」


「うん、じゃあね」
そういって軽くほほえんで未来くんはいってしまった




「瑞希、まずかった?ホントに彼氏じゃないの?」



「茂ちゃんってば。違うっていってるじゃん」
私が好きなのは茂ちゃんだってばー!っていいたいけど、言えない…やっぱ私は意気地なし…。だって茂ちゃんは3つ上の大学生で、完全に私のことは妹扱い…。




「そいえば、瑞希。聞いたぞ、生徒会長だってなぁ!お兄ちゃん、鼻が高いぞー!」


「お兄ちゃんじゃないじゃん!子供扱いしないでってばー!」
−こんなんだもんな…




そんなような下らないハナシをして茂ちゃんと帰った。



−未来くん…悪いことしちゃったかな。まぁ、もう関わらないだろうし…




そんなこと考えながら私は慣れない緊張で眠ってしまった