君に捧げる想い 〜birthbywhiteday〜

「あげはちゃんと話したの?」

「あげはは何も話すことはないって言われた。でも、オレは諦めたくないんだ」

あげはの笑顔を見たかった。

もう一度、そばにいてほしい。

今度はオレもあげはのそばにいるから。


「諦めたくないもなにも、二股男の言うことじゃねぇだろうが」

知らない男が入って来た。

「誰だ?」

「オレはお前を知ってるけどな。あげはの元カレ」

同じ紺色のネクタイ、同じ三年だということは分かる。