あのバレンタインの日のあげはが忘れられない。

後悔してもしきれない。

あげははオレのことを好きでいてくれたのに、大切にしてくれていたのに

オレは初恋の人に、自分から遠ざけたくせに想いを募らせていた。

あげはオレが愛里香を好きだと知っていながら傍にいてくれた。

あげははオレには何も言わなかった。

オレはそんな居心地の良さに甘えていたんだ。