男は金髪に黒のメッシュの入った髪と肩にかけた黒いマントを海風に揺らしながらオレに近づいてきた

「……なんのようだ?」

睨みをきかせて言えばククッと笑われる

「さっき話した通りだ。お前、なにか知っているな?」

「知らねぇな。」

男はオレの前で立ち止まる

鋭い切れ目でしっかりとオレの目を捕らえた

片方は眼帯をしていて見えないが、綺麗なスカイブルーの目に引き込まれたように感じた

「隠すつもりはない、単刀直入に言う。オレは次の北を狙っている。」

「……なんだと?」

一瞬耳を疑った

こいつが北を?

「お前……北になるって意味知ってんのか?」

また、男の口元がつり上がる