左から女、男、男

計3人


(これで海賊っていえんのかよ………。)

海賊船だと思われる船には海賊旗(ジョリーロジャー)が風でなびいていたし……


ガチャンッ!!


大きな音をたてて山積みにされた皿の上にまた一枚綺麗に空にされた皿が置かれた

「ふーっ……すみません、助かりました。」

一番端に座っていた黒髪の男がぺこりと頭を下げた

「いやーっなんのこれしきの料理!オレにかかれば朝飯前さ!」

店のおっちゃんが胸をはりながら自慢気に言った

おっちゃん、あんたさっきまで海賊を倒すぞって意気込んでたよな

「本当においしかったわ!ありがとう。」

左端に座る髪を巻いた女がニッコリ笑う

「そっそうかい?ぃよしっ!今デザートも作ってやるから待ってろ!!」

おっちゃんはそそくさと厨房へと入っていた

(嬉しそうにしやがって……。)

口元がかるく緩む

「おい。」

低い声が店内に響いた