｢なんだ！？｣
シェーンが慌てて窓から村を眺める
兄貴も無言で立ち上がった
｢おいあれ……！村から煙が！！｣
オレの指さす先には､煙が立ち込める村
一気に不安にかられる
(なんだ､一体村でなにが起こっているんだ！？)
｢………大変だっ｡｣
｢兄貴っ！？｣
兄貴はダッと外へと飛び出しかけていった
｢アレックス君！港に一隻､僕達以外の船が止まっている！｣
｢どこの船だ？遠くてよく見えない……｡｣
確かに､港には一隻船が止まっていた｡それなりにデカい
(メインマストのてっぺんになびいているあれって黒旗か……？)
だとすれば………
｢………海賊船｡｣
シェーンの言葉にオレは外へ飛び出た
｢アレックス君！｣
｢村の様子を見てくる！！｣
右手には虚白を握って
(皆､無事でいてくれ……！！)
今は面倒事だとかいってられる場合じゃない……！
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