「いつどこの海域の海賊団にやられるかもわからない、そんな海の上で無海域?お前死にたいのか!?」

「ギャアギャアうるせぇなぁ。」

くるりと振り返った男はまた話しだした

「確かに7人の船長の権力はすげぇ。島一つ簡単に潰せる。だからこそワクワクしねぇか?そんな奴らがうじゃうじゃいる本島、高波に囲まれた7人の船長がいる島、Eight Sea(8つの海)を目指すんだ。そしてオレが目指すものは高み、つまり北の名さ。」

その男は、まるで子供が親に夢を話すような、期待に満ちた目でオレに話した

「……お前なんかにやるかよ………。」

「あ?」

だからこそ、やすやすと北の名を語るこいつに怒りを覚えた

「お前なんかに兄貴が命賭けて守り続けた北をそう簡単にやるかよ!!」

怒りに任せて怒鳴り、手に握っていた刀をサヤから抜き取るとそれを男にむかって振りかざした

男は慌てる様子もなく、ひらりとオレの攻撃を避ける