「………ところで、ヒナ、あなたに似た女の子がきたんだけど…」

落ち着きを取り戻したジュンが気になっていた出来事を切り出す


「!!ジュンも会ったのか?」
こうは身を乗り出す。


「『ヒナラ』……そう言ってたね、あの子。」

ヒナはあの時感じた不思議な感覚を思い出しながら呟いた。


「ヒナラ…私と同じ顔…同じ存在感…あの子はなんなの…?」

「………同じなのはあいつだけじゃない…」
こうは以前会ったサマルのことをひそかに考えながら呟く。

「え?」

「…丘で話しかけたばあさんはおまえのばあさんに似てた。きっと他にもいるはずだ…同じ存在が…。」

こうはサマルのことをはぐらかしながら続けた。

こう、ヒナの話を静かに聞いていたリュウが話始める。

「………このデタルタロンはおまえ達の世界と繋がりがあるのかもしれないな」


「あのヒナラと言う子は宝珠と話をしてた…
敵か、味方かもわからないけど…」

「話を聞く価値はある…か…」


「うん!探そう!!あのヒナラを!
絶対あの子に聞かなきゃいけないことがある気がする!」

ヒナ達4人は、顔を見合わせると、まだ遠くへ行っていないことを祈りヒナラを探しに街へ出た