「そっか!!宝珠!!」


ヒナは素早く宝珠の本を出し、詠唱を始めた。

『彼の者の影を追い、我が前に示せ。影の宝珠、デスター!!』


すると、デスターが出現し、ヒナの手のひらに銀の光を残し消えた。
銀の光は真っ直ぐ前に光を放ち、ヒナたちを導くように飛んだ。

「よし!行くぞ!」


〜お願い、ジュン!!無事でいて!!〜

ヒナは祈るような気持ちを抑え、銀の光を追って全力で走り出した。


この先に待つ、運命との遭遇と闇の脅威を思い知らされることとはまだ知らず…