「さて……どうする。」

老婆が去ったあと、リュウが石版に向かい呟く。

「リスクはあるが、今の段階での手掛かりはこの石版…つまり、」

「『忘れられた宝珠』だけね」

ジュンとリュウは複雑な想いで石版を眺める。

「……私はやるわ。
この世界と宝珠と私の関係がわかるかもしれない…真実を知りたい。」

「…どうなるかわからないわよ?
なにせ長い間禁じられ、封印された宝珠…
凶悪な相手かもしれないわ。」

「うん!なんとかする!」ヒナは自信に溢れた笑顔を見せた。

「…………。」
ジュンたちはヒナの決意を感じたのかもう止めはしなかった。


「さっきの石版はリングの光に反応してた。
…てことは」

こうはヒナと目を会わせるとリングを掲げた。…