そのオブジェは何を示すのか岩のよう
な素材が壊れて砕けたままそこに
あった。

サマルはそのオブジェを特別な想いから
か、空間の中央に保存しているようだ


「サマル、いいんか?」

サマルはオブジェの方にくるりと振り向
きながら言葉を続ける。


「いいんです。
ストレーン。彼らを潰してください。
いかなる手も許します。」

「そ。じゃ、ユイ借りて行ってくる
わ。」

ストレーンは一瞬、後ろを向いたままの
サマルを見やり音もなく姿を消した

「……………」

サマルはストレーンが消えたのを確認し
もう一度オブジェを見上げた。

「罪を思いしるといい。
四星…4DSの前に生きるすべはないと。」

サマルはその空間を出るべくオブジェを
背に歩き出した。