「さ。私の力は思い知ったでしょ?従いなさい!真実の宝珠。」

ヒナは挑むように宝珠に言い放つ。

『…本当におもしろい子。真実を求める者を我は拒みはしない。
その資格ある者を…
真実はひとつではない。『もう一つ』に出会う時世界は動く。』

「??」

ヒナが言葉の意味を考えていると、宝珠が手を差し出した。

「何?」

ヒナはふいに手をのばすと宝珠は暖かい光をヒナの手の上にのせた。

真実の宝珠の力だった。

『私は真実の宝珠アストレイア。そなたが求めれば真実を囁こう。
その鍵は2つ……あと1つは虚ろな夢の中…』


「もう1つ?……あ、待って!!」

真実の宝珠はそう告げると空に溶けるように消えた。