そしてあたしたちはホテルを出た。 「せっかく宿が出来たと思ったのになぁ、、、」 龍真がポツリと呟いた。 「宿って、、あんた家は?」 すると一瞬悲しそうな顔をした。 そしてまた笑顔になった。 「ないよ♪」 笑顔に戻ったはずなのにまだ少し悲しそうな龍真の心が少し読み取れた気がした。 そしてしばらく歩いてホテル街から出た。 「愛・・・ちゃん?」 そこにはさっきまで女の人と会っていた優人の姿があった。