あの赤い髪。
あの独特な雰囲気………
達海?
竜ヶ崎連合の……達海なのか?
「ははっ…まさか…な。」
「何がまさかなんだ?ほらっこっちこい!!」
あたしは石原に腕を退かれ、数学室に来ていた。
数学室とは、数学に関する資料がずらりと並んである教室だ。
どかっと椅子に座ると、足を組み偉そうな態度で聞いてきた。
「でぇ?どこがわからねぇんだよ?」
「お前性格変わりすぎじゃね?」
「うっせーよ。早くわからねぇ問題見せろや。」
「これだよ!この問題!」
「お前こんな簡単な問題もわからねぇのか?」
「はぁ!?これ東大の入試問題だぞ!?」
「はぁ〜……こんなの簡単だろ〜………」
「無駄口叩いてねぇで早く教えてくれよ!!」
「わーったわーった。…いいか?これはここのxを〜……………………」
――――38分後。
「あぁ〜!!そっかそっかなるほどね〜じゃぁこの問題はこのやり方を利用して、xの値を求めるわけか!!」
「そうだ。」
「なるほどね〜石原ぁ、あんた柄はわりぃけど教え方はいいよな〜!!」
「うっせ!!あっ!!そうそうお前のクラスに転校生が来るらしいぜ?」
「へぇ……まさかあの赤毛の男?」
「おう。」
「名前は………?」
まさかな…達海なわけねぇよ…な………。
「あぁ゙?俺が知るわけねぇだろ?」
「そ…だよな。」
普通知ってると思うんだが……
「まっ!いいや!ありがとな!」
「おう。またいつでも教えてやるからな!」
「さんきゅ!」
あたしは少しモヤモヤを抱え、教室に向かっていった。

